【2025年版】暗号資産の確定申告をゼロから解説!初心者でもミスしない方法

暗号資産の確定申告が不安な方は「会計ソフト」や「税理士相談サービス」を活用すると簡単にできます。
おすすめ会計ソフトはこちらfreee
税理士に相談するならこちら税理士ドットコム

【結論】暗号資産の確定申告、こんな人は必須!

結論:暗号資産で利益を得た人は確定申告が必要!

暗号資産で利益を得た人は、確定申告をする必要があります。 申告が必要かどうか、以下の基準でチェックしましょう。

確定申告が必要な人

  • 会社員の場合:暗号資産の利益が年間20万円を超えたら必要
    ※給与が2,000万円を超える方や年末調整した給与以外の所得が20万円を超える会社員のも確定申告が必要となります。
  • 個人事業主の場合:原則、確定申告が必要
    ※各所得の合計額から所得控除を差し引いた金額に所得税率を乗じて求めた所得税額から、配当控除額及び定額減税額を差し引いて残額がない場合は確定申告不要。
  • 海外取引所を利用している人も要注意!(税務署が把握する可能性あり)
    とくに2024年から2025年は、ビットコインの半減期の影響や投資情勢により暗号資産の価格変動が大きく、投資により多くの利益を得た方も少なからずいらっしゃいます。そんな中税務署も申告漏れがないか目を光らせていると思われますので、海外の取引所だからと高を括らず、忘れずに確定申告をしましょう。

👉 確定申告が必要な条件について、もっと詳しく知りたい方は国税庁HPをチェックしてみてください。

確定申告しないとどうなる?

  • 延滞税や無申告加算税がかかる
    税務署等から申告してないことを指摘されると、申告漏れしている金額に応じた本税+延滞税や無申告加算税が課されます。
    延滞税の税率は年率7.3%~14.6%(または延滞税特例基準割合+7.3%のいずれか低い方)、無申告加算税は申告のタイミングにより5%~30%の税率となります。
  • 税務調査で指摘されると、数年分まとめて追徴課税
    税務調査により数年分まとめて申告漏れの指摘を受けると、上記の延滞税等も数年分に及びます。例えば3年前の申告漏れを指摘された場合は、上記の延滞税の年率✕3年分が課されることになるので、金額的に多額となることが予想されます。
  • 悪質な場合は、重加算税や刑事罰の可能性も
    悪質な場合とは、主にわざと隠して申告せず脱税と指摘された場合や申告してない金額が多額となる場合をいいます。この場合には延滞税や不納付加算税よりも高税率な重加算税課税や、懲役や罰金などの刑事罰も定められています。

【早見表】確定申告が必要かチェック

状況申告の必要性
会社員:暗号資産の利益が20万円未満 ※1不要
会社員:暗号資産の利益が20万円以上必要
個人事業主 ※2基本的に必要
海外取引所を使っている基本的に必要

※1:給与が2,000万円を超える方や年末調整した給与以外の所得が20万円を超える会社員の方は確定申告が必要となります。
※2:※各所得の合計額から所得控除を差し引いた金額に所得税率を乗じて求めた所得税額から、配当控除額及び定額減税額を差し引いて残額がない場合は確定申告不要。

確定申告を忘れると、後から多額の税金を支払うことになる可能性があります。早めに準備を始めましょう!


暗号資産の税金の仕組みを簡単に解説

暗号資産の利益は「雑所得」扱い

暗号資産の利益は 「雑所得」 に分類されます。確定申告の際は、他の収入(給与や事業などの所得)と合算した所得金額に税率をかけて所得税を計算します。

※ただし、その年の暗号資産に係る収入が300万円を超える場合で、暗号資産取引に係る帳簿書類の保存がある場合等は「事業所得」として区分されます。青色申告の場合に限りますが、事業所得に区分されることで青色申告特別控除を適用でき節税を図ることも可能です。

暗号資産の税率(所得税)

年間利益税率(所得税)
194.9万円以下5%
195~329.9万円10%
330~694.9万円20%
695~899.9万円23%
900~1799.9万円33%
1,800~3999.9万円40%
4,000万円以上45%
実際の税額は、他の収入も合算した課税所得金額に税率を乗じた金額から控除額を差し引いて計算します。
※住民税の税率は一律10%となります。

例えば、暗号資産の利益が300万円だった場合、300万円 × 20%(所得税+住民税)-控除額=約50万円の税金がかかる計算になります。

損失は繰り越せないので注意!

株やFXと違い、暗号資産の損失は翌年に繰り越しできません。
今年マイナスになった分を、来年の利益と相殺できないため注意しましょう。


【簡単】暗号資産の利益計算の方法

取引履歴を取得する

暗号資産の利益を計算するためには取引履歴が必要です。

取引履歴には、暗号資産を購入したときの数量、価格等や、売却した時の金額等の情報が記録されています。

各暗号資産取引所(コインチェック、BITPOINTなど)の公式ホームページからダウンロード可能となっているので、確定申告前に準備しておきましょう。

また海外取引所(Mexc、Bybitなど)の利用がある場合も取引履歴が必要になりますが、同じく公式サイトなどから取得できます。BybitやMexcは日本語も対応しているので簡単にDLできますが、英語表記のみの取引所もあるので、余裕をもって準備しておくとよいでしょう。

取得価額の計算(移動平均法 vs 総平均法)

暗号資産の取得価額を計算する方法は 2種類 あります。

計算方法特徴
移動平均法取引ごとに取得価額を更新
総平均法年間の取得価額の平均を計算

「総平均法」 の方が、計算過程が少なく済むので比較的簡単です。

暗号資産の取引が多い場合は、手計算ではかなり大変なので、暗号資産計算ツールの【CRYPTACT(クリプタクト)】や国税庁の暗号資産の計算書の利用がおすすめです。


確定申告の手続きと必要書類

暗号資産の確定申告の5ステップ!

  1. 必要な資料の準備
    暗号資産の取引履歴や控除証明書、他の収入の明細や医療費の明細などを事前に準備します。
  2. 取引履歴の情報をもとに利益を計算
    暗号資産計算ツール【CRYPTACT(クリプタクト)】や国税庁の暗号資産の計算書の利用がおすすめです。
  3. 確定申告書の作成
    国税庁の確定申告等作成コーナーや会計ソフト(freeeなど)を利用すると便利です。
  4. e-Taxで電子申告 or 確定申告書をプリントアウトし税務署へ提出
    マイナンバーカードがあれば、パソコンやスマホからe-Taxで電子申告ができます。わざわざ出かけるが必要なく、自宅で申告できるので便利です。
  5. 税金を納める(3月15日まで)
    確定申告書を提出したら、申告書に記載した税額を基本3/15まで納付する必要があります。納付する方法はいろいろありますが、現金による納付、振替納税、クレジットカード払いなどが選択できます。
    ・現金納付・・・納付書に金額を書いて、銀行や税務署で納付する方法です。3月15日まで納付する必要があります。
    ・振替納税・・・税金を預金口座から自動引き落としで納付します。4月20日頃に振替されるので、現金納付に比べ若干時間的な余裕が生まれます。事前に届け出をする必要がありますが、一度手続きすれば次回以降も自動振替で納税できるので便利です。確定申告時の納税のほかに、消費税や予定納税にも適用できます。
    ・クレジットカード払い・・・カード決済による納税も可能です。納税金額とは別にクレジットカード決算手数料を支払う必要があります。

確定申告をラクにする方法(会計ソフト活用)

会計ソフトを使えば、自動計算で確定申告が簡単になります!

ソフト特徴
freee確定申告に特化、初心者向け
マネーフォワード確定申告を自動化により簡単・ラクにするサービス
やよいの青色申告オンライン売上実績NO.1の会計ソフト

👉 「手作業 or ソフト」どちらがいい?
取引回数が多いならソフト推奨!
少ない場合は エクセル管理でもOK ですが、計算ミスに注意。

e-Taxを使って確定申告をするなら、このソフトが便利!
✅ 無料で試せる会計ソフト → freee
✅ 確定申告を税理士に丸投げするなら →
税理士ドットコム


【Q&A】よくある質問と注意点

確定申告しなかったらバレる?

A. 税務署は取引所のデータを把握しています。後でバレる可能性大!

NFTやステーキング報酬の扱いは?

A. 基本的に「雑所得」として課税されます。エアドロップも要注意!

税金を安くする方法はある?

A. ふるさと納税や小規模企業共済など節税方法はさまざまありますが、税金が多額になりそうな場合や、どの方法が適切か相談したい場合は、事前に税理士に確認しましょう。

税理士ドットコムで最適な税理士選び


まとめ

✅ 暗号資産で利益を得たら 確定申告が必須
損失の繰り越し不可! 利益が出たらしっかり計算して申告
取引履歴を整理 → 確定申告書作成 → 税金を納める の流れ
手作業は大変なので、会計ソフトを活用するとラクになる

「確定申告を簡単に終わらせよう!」
✅ 人気No.1の会計ソフト → やよいの青色申告オンライン
✅ 税理士に相談するなら → 税理士ドットコム

-会計 確定申告